2016年3月6日

華麗なる一族

 山崎豊子「華麗なる一族」を読んだ。 銀行や製鉄所を経営する財閥、万俵家の繁栄と衰退を描いた物語。 文庫本で全三巻とやや長い小説だったが、全く長さを感じさせない濃密な内容だった。

 「華麗なる一族」というタイトルが秀逸で、華麗という言葉とは程遠い、エリートたちのどろどろした人間関係や、欲望・愛憎の入り混じったストーリーで、華麗という言葉が皮肉としか思えなかった(笑)。 見方によっては汚い悪人として描かれている銀行の経営者や官僚たちと、それら登場人物の中にわずかに存在する潔癖な人物や、情熱家・理想主義者たちの存在とが対称的であり、読んでいて心の安らぎとなった。

 決して勧善懲悪的な物語ではなくハッピーエンドではないが、冒頭のシーンと対になったラストシーンはとても美しく、印象深い。 ただし読後感は最悪で、世の中はこんなにも醜いものかと暗澹とした気持ちになった(笑)。 しかしながら作品自体はすさまじい完成度を誇っており、歴史に残る小説であることに間違いはない。 今更ながら読んでよかったと思える本であった。

1 件のコメント:

  1. うぉあぁぁうるせーーー俺は早く新作がプレイしたいんじゃーーーーくそったれxうぇぃぁいお

    サーセン、ゆっくり待ってます

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